– もくじ –
- 鬼滅の刃の神作画シーン
神作画シーンその1:雪山を歩く炭治郎
神作画シーンその2:錆兎の稽古
神作画シーンその3:手毬鬼との戦い
神作画シーンその4:ヒノカミ神楽と爆血 - ユーフォーテーブルの過去作品
人気作品その1:Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
人気作品その2:活撃 刀剣乱舞
人気作品その3:GOD EATER
人気作品その4:空の境界 - ユーフォーテーブルの年表・特徴
ユーフォーテーブルの作品年表
作画の特徴 - ユーフォーテーブル以外の神作画アニメーション制作会社4選!
京都アニメーション(ヴァイオレット・エヴァーガーデンなど)
MAPPA(呪術廻戦など)
マッドハウス(ワンパンマンなど)
コミックス・ウェーブ・フィルム(君の名は。など) - まとめ:ufotableは「光」と「背景」のクオリティが凄い!
ユーフォーテーブルの年表・特徴
ユーフォーテーブルの作品年表

- 総監督…全体の雰囲気や絵・音楽などのバランスの調整
- 作画監督…キャラクターイラスト
- 美術監督…背景イラスト
を主に担当してるよ。
鬼滅の刃を担当した監督さんの参加作品は太字にしてあるのでチェックしてみてね~!
【テレビアニメ・OVA】
2002年…ヴァイスクロイツ グリーエン 2期
(総監督:まついひとゆき 作画監督:小林利充 美術監督:桑原悟)
2003年…住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー
(総監督:まついひとゆき キャラクターデザイン:柴田淳 美術監督:工藤ただし)
2004年…蒼い海のトリスティア
(総監督:まついひとゆき 作画監督:小笠原篤 美術監督:佐藤豪志)
2004年…ニニンがシノブ伝
(総監督:まついひとゆき キャラクターデザイン:柴田淳 美術監督:大野広司)
2005年…フタコイ オルタナティブ
(総監督:逢瀬祭 作画監督:小林利充 美術監督:根本邦明)
2006年…コヨーテ ラグタイムショー
(総監督:野中卓也 キャラクターデザイン:須藤友徳、柴田淳 美術監督:東潤一)
2007年…がくえんゆーとぴあ まなびストレート!
(総監督:チームまなび部屋 作画監督:小笠原篤 美術監督:小野寺美由紀)
2007年…テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION
(総監督:外崎春雄 作画監督:松島晃 美術監督:伊東広道、三宅昌和)
2009年…トリコ ジャンプスーパーアニメツアー2009
(総監督: 小船井充 作画監督:國弘昌之 美術監督:海老沢一男)
2011年…Fate/Zero
(総監督:あおきえい 作画監督: 須藤友徳、碇谷敦 美術監督:衛藤功二)
2011年…百合星人ナオコサン
(総監督・作画監督:竹内哲也 美術監督:三宅昌和)
2012年…ギョ
(総監督:平尾隆之 作画監督:高橋タクロヲ、中村誠 美術監督: 海老沢一男、中久木孝将、桑原悟)
2012年…みのりスクランブル!
(総監督:野中卓也 作画監督:茂木貴之、永森雅人 美術監督:海老沢一男)
2014年…Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
(総監督:三浦貴博 作画監督:須藤友徳、田畑壽之、碇谷敦 美術監督:衛藤功二)
2014年…テイルズ オブ ゼスティリア 〜導師の夜明け〜
(総監督:外崎春雄 作画監督:松島晃 美術監督:金玟芝)
2015年…GOD EATER
(総監督:平尾隆之 作画監督:清水慶太 美術監督:矢中勝)
2016年…テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス
(総監督:外崎春雄 作画監督:松島晃 美術監督:金玟芝)
2017年…活撃 刀剣乱舞
(総監督:白井俊行 作画監督:内村瞳子、都築萌、石塚みゆき、新里りお、塩島由佳、山崎ミキ、鬼澤佳代、瀬来由加子 美術監督:衛藤功二)
2017年…Fate/Grand Order × 氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~
(総監督:三浦貴博 作画監督:永森雅人 美術監督:小島あゆみ(1話・2話)、鬼頭裕子(3話))
2018年…衛宮さんちの今日のごはん
(総監督:三浦貴博、佐藤哲人 作画監督:内村瞳子 美術監督:海老沢一男)
2019年…鬼滅の刃
(総監督:外崎春雄 作画監督:松島晃 美術監督:衛藤功二、矢中勝、樺澤侑里)
2021年…中高一貫!!キメツ学園物語
(総監督:外崎春雄 作画監督:松島 晃 美術監督:衛藤功二、矢中 勝、樺澤侑里)
公開未定…ガールズワーク
(総監督:未定 作画監督:未定 美術監督:未定)
【劇場アニメ】
2008~2013年…空の境界
(総監督: あおきえい(1章)、野中卓也(2章)、小船井充(3章)、滝口禎一(4章)、平尾隆之(5章)、三浦貴博(6章)、瀧沢進介(7章)、近藤光(終章) 作画監督:須藤友徳、高橋タクロヲ(1、2、5、7章)、 小船井充(3、7章)、 滝口禎一(4章)、 小笠原篤(6章) 美術監督: 池信孝(1、2、5章)/ 小倉一男(3章)/ 海老沢一男(4章)/ 衛藤功二(6、7章) / 平柳悟(終章)
2011年…桜の温度
(総監督:平尾隆之 作画監督:清水慶太 美術監督:三宅昌和)
2013年(第1弾)、2016年(第2弾)…Fate/ゼロカフェ
(総監督:近藤光 作画監督:瀬来由加子 美術監督:金玟芝)
2013年…空の境界 未来福音
(総監督:須藤友徳 作画監督:須藤友徳、菊池隼也 美術監督:衛藤功二、池信孝、海老沢一男)
2013年…魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
(総監督:平尾隆之 作画監督:柴田由香 美術監督:三宅昌和)
2017~2020年…Fate/stay night[Heaven’s Feel]
(総監督・作画監督:須藤友徳 美術監督:衛藤功二)
2020年…鬼滅の刃 無限列車編
(総監督:外崎春雄 作画監督:松島晃 美術監督:衛藤功二、矢中勝、樺澤侑里)
作画の特徴
その1:光のエフェクトが美しい

出典:バンダイナムコエンターテインメント
バンダイビジュアル・ufotable・アニメコンソーシアムジャパン・ランティス/2016年
テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス「#1 天の都」
ufotableの最大の特徴といえば「光のエフェクトが美しい」という点。戦闘中に武器同士がぶつかった時の火花や、剣や刀に太陽や月といった自然光が当たった時の反射。そんな見逃しがちな細部も丁寧に書き込み、煌びやかな光を表現しています。
また戦闘シーンでは武器を振った時の迫力を表現する為、残像を光で描くといった工夫をこらしたりもしています。窓から差し込む日差しや月明かりも本物の自然光を感じさせるような眩しさを感じさせるクオリティ。
ufotableは鬼滅の刃やFateといったバトル作品を手がけることが多いので、ぜひ戦闘シーンや明かりが映える夜シーンの『光』の使い方に注目して見てみてください。
その2:パリッとした発色

出典:DMM GAMES・Nitroplus/「活撃 刀剣乱舞」製作委員会・ufotable/2017年
活撃 刀剣乱舞「第五話 戦火」
ufotableの作画の特徴2つ目は「パリッとした発色」です。こちらの特徴は、作画の要所要所に鮮やかな色合いが使われていること。
『活撃 刀剣乱舞』では登場キャラの瞳の鮮やかさを他の肌などよりも一段階上げて、じっと眺めてしまうような色合いにしています。また『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』ではキーアイテムのペンダントを他の備品よりも彩度を上げていたりと、なんとなく見ていてもつい目で追ってしまう効果が発揮されています。
鬼滅の刃では炭治郎が使う”水の呼吸”の技などが、服や背景など他のものよりも鮮やかな色合いで描かれているので印象に残っている人もいるのではないでしょうか?
その3:キャラや小物の絵が上手い

出典:バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコエンターテインメント・バンダイビジュアル・ufotable・ランティス・アニメコンソーシアムジャパン/2015年
ゴッドイーター「EPISODE 02 雨宮リンドウ」
“作画”と聞いてまず一番に思い浮かぶのは「キャラの顔」や「体のバランス」「小道具の書き込み」などではないでしょうか?
作画崩壊で話題となった例としては「首の角度が変」だったり、「キャベツが謎の緑の球になっている」というものがありますが、ufotableの作画はどのシーンで止めても1枚絵のような画力を維持しています。
アニメは1秒間に24枚のイラストで構成されることが多いため、1話20分~30分の放映時間となる通常のアニメでは多くのアニメーターさんの力が必要となり、シーンによって画力にばらつきが出て作画崩壊が起きていることも珍しくありません。
しかし鬼滅の刃などのufotable作品では目立った作画崩壊シーンはほとんど無く、アニメーターさん一人一人の画力の高さが感じられます。
その4:キャラを引き立たせる背景

出典:奈須きのこ・TYPE-MOON/アニプレックス・ノーツ・ufotable/2014年
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]「#3 初戦」
鬼滅の刃やufotableのファンの感想では、その背景の綺麗さについて語る人も多いようです。一瞬しか映らない畳の目や背景の木皮、壁の汚れまで本物のように丁寧に書き込まれており、キャラクター達の世界をリアルに表現しています。
またシリアスな場面では人物に注目が集まるよう、背景をぼかして遠近感をだし人物に視線が集中させるといった技法も使われています。
ここまで光の使い方の綺麗さについて多く触れてきましたが、この背景作画の技術力も他のアニメ制作会社には出せないufotableの魅力の1つです。
その5:影の書き込みがリアル

出典:吾峠呼世晴/アニプレックス・集英社・ufotable/2019年
TVアニメ鬼滅の刃「第十九話 ヒノカミ」
上記では背景が細かい部分まで書き込まれているとご紹介しましたが、キャラに落ちる影に対しても丁寧な仕事がされています。
鬼滅の刃の第19話『ヒノカミ』で禰豆子が爆血を使用した名シーンでは、省略されやすい顔の皺の細かい影までしっかり書き込まれています。また炎の明かりによって照らされている手元も、光源から離れていくにしたがってグラデーションを入れて奥行き感を作っています。
通常時でも綺麗な作画のufotableの作品ですが、盛り上がりを見せるシーンではこういった一手間を更に加え、深みのある絵として見る人の印象に残しています。
その6:夜のシーンや暗い場所の描写が美しい

出典:DMM GAMES・Nitroplus/「活撃 刀剣乱舞」製作委員会・ufotable/2017年
活撃 刀剣乱舞「第五話 戦火」
鬼滅の刃の他にもFate/stay night [Unlimited Blade Works]や活撃 刀剣乱舞など、夜戦シーンが登場する作品を制作することの多いufotable。
アニメの暗いシーンでは、人物が背景の色と同化して表情が見えづらかったり、人物の動きが分かりづらいということも多々ありますが、ufotableの夜戦シーンや暗い場所の描写では背景をぼかしたり、電灯や月の明かりで登場人物を照らすことで、表情を引き立たせる効果を取り入れています。
またキャラクターに掛かる光の反射や細かい影のかかり方を工夫することによって、見る人の印象に残るワンシーンを作り上げています。